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なぜ企業にコーポレートサイトが必要なのか?

なぜ企業にコーポレートサイトが必要なのか?目的・役割をわかりやすく解説

企業活動の多様化やデジタル化が進む中で、コーポレートサイトの重要性は年々増しています。かつては名刺代わりに過ぎなかった企業のウェブサイトが、今では顧客や求職者、投資家など多くの関係者と接点を持つ“企業の顔”として機能しています。本記事では、「なぜ企業にコーポレートサイトが必要なのか?」という疑問に対して、わかりやすく目的や役割、失敗例や成功のための運用方法などを具体的に解説していきます。

目次

多言語サイトバナー

そもそもコーポレートサイトとは?意味と定義をわかりやすく解説

コーポレートサイトとは、企業が運営する公式なウェブサイトであり、会社情報、事業内容、採用情報、IR情報、CSR活動など、企業に関する包括的な情報を外部に向けて発信するためのサイトです。ブランディングや信頼性の構築、顧客との接点の創出など、企業の活動を多方面から支える役割を果たしています。

コーポレートサイトとサービスサイトの違いとは?

結論から言えば、コーポレートサイトは「企業そのものの情報を伝えるためのサイト」、一方でサービスサイトは「商品やサービスの販売・案内を目的としたサイト」です。

理由として、目的やターゲットが異なる点が挙げられます。コーポレートサイトは株主や求職者など幅広いステークホルダー向けに構成されることが多い一方、サービスサイトは顧客やユーザー向けにコンバージョン(購入や問い合わせ)を目的として設計されるのが一般的です。

たとえば、トヨタ自動車のコーポレートサイトには、会社概要、決算資料、サステナビリティへの取り組みなどが掲載されていますが、「プリウス」などの製品紹介ページは別途サービスサイトとして独立しています。

なぜ企業にとって「公式サイト」が必要とされるのか?

企業が公式サイトを持つ理由は、第一に「信用性の確保」にあります。SNSや口コミサイトが氾濫する現代において、正確な情報を発信できる自社メディアを持つことは、信頼構築の土台となります。

また、検索されたときに公式サイトが出てこない企業に対して、多くのユーザーは不信感を持つ傾向があります。自社のビジョンや取り組みを、誰のフィルターも通さず直接発信できる場として、コーポレートサイトは不可欠な存在となっています。

企業がコーポレートサイトを持つ主な5つの目的

企業がコーポレートサイトを運営する背景には、いくつかの明確な目的があります。以下では、その代表的な5つの目的を解説します。

目的①:会社の信頼性・ブランディング向上のため

結論として、コーポレートサイトは「会社の信頼性を担保し、ブランドイメージを強化する」ために必要です。

理由は、デザインやコンテンツの質が企業の“顔”としての印象を左右するためです。きちんと整備されたサイトは、対外的な信頼につながりやすくなります。

具体例として、ロゴの使い方や企業理念の伝え方、代表挨拶の文章などにこだわることで、他社との差別化を図ることができます。

目的②:採用活動の強化と応募率の向上

優秀な人材を集めるためには、企業がどのようなビジョンを持ち、どのような働き方をしているのかを明確に伝える必要があります。採用ページが充実していれば、求職者は安心して応募できます。

たとえば、社員インタビュー、社内イベント、キャリアステップなどを丁寧に紹介することで、応募者とのミスマッチも減らせます。

目的③:顧客や取引先との信頼関係構築

企業情報が整理されておらず、連絡先すらわからない企業に対して、取引先は不安を感じます。逆に、丁寧に作られたサイトがあれば、「この企業はしっかりしている」と感じてもらえます。

具体的には、FAQ、プレスリリース、顧客の声などを掲載し、企業の透明性を高める工夫が効果的です。

目的④:IR・CSR情報の発信による企業価値の向上

投資家や社会との良好な関係構築には、IR(投資家向け情報)やCSR(企業の社会的責任)の発信が欠かせません。これらを正しく発信できるのが、コーポレートサイトの大きな価値の一つです。

企業としての信頼性を高めるだけでなく、環境や社会に対する取り組みを丁寧に伝えることで、長期的なファンや株主を増やすことにもつながります。

目的⑤:問い合わせ・資料請求など営業の自動化支援

「営業担当者がいない時間にも、顧客が資料請求できるようにしたい」と考える企業にとって、コーポレートサイトは最適なツールです。

チャットボット、フォーム、ホワイトペーパーのダウンロードなど、営業支援機能を組み込むことで、効率化と見込み顧客の獲得が実現できます。

コーポレートサイトが果たす役割とは?【部門別に解説】

コーポレートサイトは単なる「会社紹介のページ」ではなく、各部門の業務や目標に対して直接的に貢献できる、非常に重要なビジネスインフラです。たとえば営業部門では商談前に見込顧客が会社をチェックするための信頼構築ツールとして、また採用部門にとっては企業文化を伝え、応募意欲を高めるための「入口」として機能します。さらに、広報やIR、経営層にとっても、社会的信頼性や企業理念の発信に不可欠な役割を担います。ここでは、それぞれの部門における具体的な活用シーンとその効果について詳しく解説します。

📌 部門ごとの役割と活用ポイント

部門役割の概要活用例
営業部門営業資料としての活用、24時間働く営業マンサービス説明ページ、導入事例ページ、FAQなど
人事・採用部門企業文化・職場環境の発信、応募者の意思決定促進社員インタビュー、社内風景、福利厚生紹介など
広報部門ブランドの世界観を伝え、情報を定期的に発信ニュースリリース、メディア掲載情報、社会活動の報告など
経営層経営ビジョン・価値観の可視化と信頼性の発信代表挨拶、ミッション・ビジョン、SDGsやCSR活動の紹介

具体例での活用シーン

  • 【営業部門】:「営業資料としてのURL共有」…クライアントにサービス紹介ページを送ることで、会話の質が向上。
  • 【人事部門】:「求職者が応募前に閲覧」…社員インタビューを読んで、社風に共感した応募が増加。
  • 【広報部門】:「プレスリリースと連携」…新製品の発表を即座にWebにも反映して、PR効果を最大化。
  • 【経営層】:「ビジョン共有ツール」…投資家や取引先に向けた企業理念の掲載で信頼性向上。

このように、コーポレートサイトはすべての部門にとって“戦略的なツール”として設計・運用すべきです。単なる見栄えではなく、誰が、なぜ、どのように使うのかを設計段階から意識することで、企業全体の成果にも大きく貢献できます。

9割近くがコーポレートサイト制作で失敗との調査結果も

ホームページ制作で失敗した経験はあるか?

引用元:企業ホームページの外注、約9割が失敗経験あり:規模別に見る課題【アルサーガパートナーズ調べ】

実は、コーポレートサイトを制作した企業の約9割が「満足していない」「当初の目的を果たせなかった」と感じているという調査結果があります。多くの企業が高額な費用と時間を投じてサイトを作ったにも関わらず、成果につながらずに終わってしまうのです。なぜこのような失敗が起こるのか。その理由を理解することは、今後のサイト制作・リニューアルでの成功の鍵となります。ここでは代表的な失敗パターンを3つに分けて詳しく見ていきましょう。

コーポレートサイト制作の失敗内容

ホームページ制作の失敗内容

引用元:企業ホームページの外注、約9割が失敗経験あり:規模別に見る課題【アルサーガパートナーズ調べ】

企業がコーポレートサイト制作で直面する失敗には共通点があります。その多くが「設計段階での見通しの甘さ」や「関係者間の認識のずれ」によって発生します。特に以下の3つの問題が多くの現場で見受けられます。

予算超過

結論から言うと、当初の予算設定が甘く、後から追加費用が発生するケースが非常に多いです。主な原因としては以下のようなものが挙げられます。

  • 機能要件が後から増えていく(例:CMSの追加、フォーム連携など)
  • デザインの修正回数が多く、工数が増大
  • 外注業者とのコミュニケーション不足による作業のやり直し

例えば、見積もりでは「50万円以内」とされていたのに、実際には80万円以上かかってしまったというケースは珍しくありません。こうした失敗を避けるには、要件定義の段階で機能と仕様を明確にし、必ずバッファ(予備予算)を10〜20%程度設けておくことが重要です。

イメージの不一致

次に多いのが、「出来上がったサイトが想定していたイメージと異なる」という不一致です。これは、制作会社との認識のズレや、ビジュアルの共有不足から起こります。

イメージ不一致が起こる原因:

  • 社内でサイトの目的や方向性がまとまっていない
  • ワイヤーフレームやデザインカンプの段階での確認不足
  • 制作会社とブランドイメージの共有が不十分

たとえば、「スタイリッシュで洗練された印象を持たせたい」と依頼したはずが、「無機質で冷たい印象のサイトが納品された」といったケースもあります。対策としては、参考サイトのURLを複数提示し、「どこが良くて、どこが違うのか」を明文化することが効果的です。

納期オーバー

最後に挙げるのは「納期が遅れてしまい、リリースが予定より大幅にずれ込む」失敗です。これは中小企業や個人事業主が外注する場合によく見られる問題で、以下のような原因が関係しています。

  • 原稿や写真など、クライアント側の準備が間に合わない
  • 修正依頼が多く、制作側のスケジュールが圧迫される
  • 担当者が複数人いて、社内確認に時間がかかる

たとえば「3月末までに公開したい」と依頼していたにもかかわらず、実際には5月までずれ込み、採用活動やIR発信に支障が出てしまうこともあります。

納期を守るための対策:

  • 社内の決裁フローを明確化し、担当者を一本化する
  • 修正回数を事前に取り決めておく(例:3回まで)
  • スケジュール表を共有し、納品までの流れを全員が把握する

このように、予算・イメージ・納期という3つの側面において失敗が生じやすいため、事前の準備と社内外の連携体制が極めて重要になります。

コーポレートサイトの失敗例とその原因とは?【ありがちな3つの問題点】

どんなに立派なコーポレートサイトでも、戦略や設計を間違えると“見栄えは良いのに成果が出ないサイト”になってしまいます。ここでは、よくある失敗例とその原因を3つ紹介し、対策を考えていきましょう。

①情報が整理されておらず、ユーザーが迷う

最も多い失敗が「ナビゲーションの不備」です。訪問者が知りたい情報にたどり着けなかったり、ページ遷移が多くて迷子になるような設計は、離脱率の上昇を招きます。

対策としては、以下のようなUI/UXの基本原則を守ることが重要です。

  • トップページに「目的別リンク」を配置する
  • グローバルナビゲーション⍰ サイト全体に共通して表示される主要なメニューのことです。通常はヘッダーに配置され、ユーザーが各ページに簡単にアクセスできるようにします。 にカテゴリを網羅する
  • パンくずリスト⍰ ユーザーが現在どのページにいるかを階層的に示すナビゲーションです。「ホーム > サービス > 詳細」などの形式で表示され、ユーザーの利便性を高めます。 を設置し、現在地を明確にする

こうした設計により、ユーザーが迷わず情報を取得できるようになります。

②更新されておらず、企業の「今」が伝わらない

企業のWebサイトが半年以上更新されていないと、「この会社はちゃんと稼働しているのか?」と不安を抱かれます。特に採用やIR、CSRなどの情報が古いままでは、信頼性を損なう恐れがあります。

更新の手間を削減するためには、CMS(コンテンツマネジメントシステム)⍰ HTMLや専門的な知識がなくても、Webサイトのコンテンツを更新・管理できるシステムのことです。代表例にはWordPressやMovableTypeなどがあります。 の導入や、更新を担う社内チームの確保がカギとなります。

③コンバージョン導線がない、または不自然

「お問い合わせ」や「資料請求」などの導線が設計されていなければ、せっかくサイトを訪れた見込み顧客も、そのまま離れてしまいます。

逆に、導線が多すぎて押し売りのような印象を与えるのも逆効果です。自然な文脈で導線を配置し、ユーザーの心理に寄り添った設計が求められます。

成果を上げるコーポレートサイトの設計と運用のコツ

成功するコーポレートサイトを作るためには、「作って終わり」ではなく「育て続ける」視点が必要です。以下に、成果につながる設計と運用のコツを紹介します。

コンテンツは“誰に”“何を伝えるか”を明確に

結論として、ユーザーを想定し、そのユーザーが知りたい情報を届ける構成にすることが最優先です。

具体的なターゲットの例:

ペルソナ必要な情報
就職活動中の学生会社のビジョン、福利厚生、社風、社員インタビュー
投資家財務データ、成長戦略、IR資料
取引先企業事業領域、代表者メッセージ、沿革、パートナー実績

ターゲットごとにコンテンツをカスタマイズし、「誰に読んでもらうのか」を明確にすることで、ユーザー満足度が飛躍的に向上します。

アクセス解析を活用し、改善を続ける

ヒートマップとは?

Googleアナリティクスやヒートマップツールなどを活用して、サイトの閲覧状況を継続的に確認しましょう。

特に以下の指標は改善のヒントになります。

  • 離脱率の高いページ → 導線や文章構成の見直し
  • 滞在時間が短いページ → コンテンツの充実が必要
  • コンバージョン率の推移 → フォームの設計やCTAボタンの改善

数字に基づいて改善を重ねることで、確実に成果につながります。

社内担当者と制作会社の連携体制を構築する

サイト運用においては、社内の情報収集・更新体制と、外部のWeb制作会社との連携が欠かせません。

特におすすめなのが、「月次ミーティングを設けて改善計画を共有する」運用体制です。戦略立案から改善施策までを定期的にレビューすることで、成果が持続する仕組みを作ることができます。

まとめ:コーポレートサイトは「企業の顔」そのものである

本記事では、コーポレートサイトの必要性について、目的や役割、失敗例、成功のための運用方法まで詳しく解説してきました。改めて、重要なポイントを振り返ります。

✅ コーポレートサイトは「信頼性の源」であり、企業ブランディングに不可欠
✅ 採用・営業・IR・CSRなど、多方面で活用できる企業の資産
✅ 作って終わりではなく、育てて成果を出す運用体制が重要
✅ ユーザー視点で設計し、継続的に改善していくことが成功の鍵

「コーポレートサイトは会社紹介だけのツール」と思っていた方も、今回の記事を通じて、その可能性と役割の広さに気づかれたのではないでしょうか。もしこれから自社のコーポレートサイトを制作・リニューアルする場合は、今回の内容をぜひ参考にしてみてください。

まとめ アイコン

コーポレートサイトに関するよくある質問(Q&A)

Q&A アイコン
Q1. コーポレートサイトの制作費用はどのくらいが目安ですか?

A. 制作規模や機能によりますが、一般的には30万〜150万円程度が相場です。要件が増えるほど費用は高くなりますが、内容によってはテンプレートを活用してコストを抑える方法もあります。

Q2.リニューアルの適切なタイミングはいつですか?

A. 一般的には3〜5年ごとが目安です。以下のような場合もリニューアルを検討すべきタイミングです:
・モバイル対応していない
・情報が古くなっている
・デザインが時代遅れ
・サイトからの問い合わせが減っている

Q3.コーポレートサイトは本当に必要ですか?SNSだけではだめですか?

A. SNSは拡散力や手軽さに優れますが、企業の信頼性や公式な情報発信には不向きです。コーポレートサイトは「公式な窓口」としての役割を果たし、企業ブランディングや採用、取引の信頼性向上に欠かせません。

Q4: コーポレートサイトに最低限掲載すべき情報は何ですか?

A.以下の情報が基本です:
・会社概要(所在地、代表者、設立年など)
・事業内容
・お問い合わせフォーム
・採用情報(必要に応じて)
・ニュース・お知らせ
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    デスクワークには、無用な筋肉を携えたALBA株式会社の代表取締役!2022年の*ベストボディジャパン那覇大会では初出場で2位を獲得し、全国大会選手に選出。両国国技館で行われた全国大会へ出場しました!
    (*歌手の西川貴教さんも出場し、一時話題となったフィットネスの大会)
    見た目はナレッジワーカーとは程遠い私ですが、こちらのブログでは正しい Webマーケティング情報をわかりやすく、図説などを用いながら解説、情報発信をしていきます!

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