リピート率とは?その計算方法からリピート率改善のポイントをわかりやすく解説
リピート率は、特定の期間内に同じ顧客やユーザーが何回リピートで購買または利用を行ったかを示す指標です。この率は、ビジネスやウェブサイトの成功を測る上で重要な要素であり、顧客の継続的な関与や忠誠心を評価するのに役立ちます。
本記事では、下記のような方に向けてリピート率についてわかりやすく解説していきます。
- リピート率の計算方法を知りたい
- リピート率とリピーター率の違いをしりたい
- リピート率を上げたい
目次 ➖
リピート率の計算方法について
リピート率は「継続率」を指し、特定の期間内の新規客数において再び購入してくれる顧客の割合を示します。簡単に言えば、新しく獲得した顧客のうち、何人が商品やサービスを再度購入してくれているかを示す指標です。この率を把握することで、ビジネスがどれだけ既存の顧客を維持し、リピート購買を促進できているかを理解することができます。
具体的な計算式は以下のとおりです。
たとえば、ある店舗が開業して以来、新規の商品購入者が合計で1,000人いたとします。そのうち400人が商品を再度購入しました。この場合のリピート率は、以下の式で計算されます。
月間リピート率 = 月間リピート顧客数 ÷ 新規顧客数 ×100
= 400人 ÷ 1,000人 ×100
= 40%
リピート率向上のメリット
リピート率の向上のメリットの一つとして、既存の顧客からのリピート購入は、新規顧客獲得に比べてコストが低くつくことが挙げられます。新規顧客を獲得するためには広告やプロモーションなど多くの手段が必要となり、新規顧客の獲得は既存顧客の再獲得に比べて5倍のコストがかかるといわれています。ですが、既存の顧客は既に商品やサービスに興味を持っており、信頼も築かれているため、その手間やコストが削減されます。
また、リピート率が高まることで、顧客との長期的な関係が築かれ、ブランドロイヤルティが向上します。顧客がリピートしてくれるということは、商品やサービスに満足しているという証拠であり、その顧客は競合他社よりも長く継続して利用してくれる可能性が高まります。
さらに、リピート率の向上は口コミや紹介にもつながります。満足した顧客は周囲にその良い経験を伝えやすく、自然な形で他の顧客を引き寄せることが期待されます。これにより、有益な口コミが拡散され、新たな顧客獲得にも寄与します。総じて、リピート率の向上は企業にとって安定的で効果的な成果をもたらす重要な要素と言えます。
■リピート率の重要なポイント
- 購買回数の計測: リピート率は、同じ顧客やユーザーが特定の期間内に何回も購買または利用したかを示します。これにより、ビジネスがどれだけ継続的な支持を得ているかを理解できます。
- ビジネスの健全性: リピート率はビジネスの健全性や持続可能性を示す指標の一つです。高いリピート率は、顧客が繰り返し購買や利用をしてくれていることを示し、ビジネスが満足度を提供していることを意味します。
- 顧客忠誠度の評価: リピート率は顧客の忠誠度を測る手段の一つです。同じ顧客が何度も戻ってくる場合、その顧客は競合他社よりも忠誠心が高い可能性があります。
- マーケティング戦略の評価: マーケティング戦略がどれだけ効果的かを評価する上で重要です。成功したマーケティングは、リピート率の向上に寄与します。
- 改善の方針: リピート率が低い場合、それは顧客が1回きりで離れていく可能性が高いことを示唆します。このような場合、顧客エクスペリエンスの改善やリピート購買を促進する施策が必要です。
リピート率とリピーター率との違い
リピート率とリピーター率は類似しているようで異なる指標です。
リピート率: これは、継続率を示すもので、新規の購入者の中で再度購入した顧客の割合を示します。具体的には、ある期間内に新たに商品やサービスを購入した顧客の中で、その期間後にもう一度購入した顧客の割合を示します。リピート率は通常、特定の期間(例: 月、四半期、年など)に焦点を当てて計算されます。
リピーター率: これは、継続的に商品やサービスを利用し続ける常連の顧客を指します。ある期間内に複数回購入した人の割合を示します。この指標は、一度だけでなく繰り返し購入してくれる忠実な顧客層を評価するのに適しています。
簡潔に言えば、リピート率はある期間内に再度購入する割合を示し、リピーター率は複数回購入するロイヤリティの高い顧客の割合を示します。
商材ごとの平均リピート率
下記、サービスのカテゴリごとにおける平均的なリピート率を示しています。
■ 消費財EC /約50%
化粧品や健康食品などの消費財を扱うECサイトの平均リピート率は約50%と言われています。消費者が定期的に必要とするアイテムとして、購入が継続されやすく、リピート率も高い傾向にあります。
商品の種類が多い化粧品や健康食品などの消費財では、業界の平均値と自社の状態を比較し、下記のような戦略でリピート購入の促進を図ることが重要です。
- このブランドでないと嫌だ
- このECサイトでしか入手できない
■ ファッションEC /約35~50%
アパレルECサイトの平均リピート率は約35%と言われています。特に、ブランド力のあるECサイトでは、リピート率が50%程度にまで上昇することもあるようです。
近年、アパレルECサイトの新規顧客獲得競争は激化しており、リピート率を向上させるには、ユーザー1人ひとりにパーソナライズされたレコメンドなどが重要です。
■ 耐久財EC /約25~35%
主にPC、家具、家電など、高単価かつ長期間使用する耐久財ECサイトの平均リピート率は約25%から35%とされています。
耐久財は、消費財やアパレルなどと比較して、購入頻度が低いのが特徴です。ブランド力が強いメーカーは、その力を利用してリピートユーザーを獲得できますが、逆にブランド力が低い場合、購入機会が限られているため、リピート購入を促進するのは難しいかもしれません。
耐久財のような低頻度で高額な商品は、中長期的な視点でユーザーにアプローチし、リピート率向上を目指す必要があります。
リピート率改善のポイント
- 良い顧客エクスペリエンスの提供: 顧客がサービスや製品に満足しているかどうかは、リピート率に直結します。良い顧客体験を提供し、期待を超えるサービスを心がけましょう。
- リピート購買を促進するプロモーション: 特典やディスカウント、リワードプログラムなどを通じて、リピート購買を促進するプロモーションを実施します。
- ターゲット化されたマーケティング: 顧客の購買履歴や嗜好を元に、ターゲット化されたマーケティングを行います。個々の顧客に適した情報やオファーを提供することが大切です。
- 効果的な顧客サポート: 質問や問題に素早くかつ効果的に対応することで、顧客満足度を高め、リピート率を向上させることが期待できます。
- リピート購買を奨励するコンテンツ: ニュースレターやメールマーケティングを活用して、新商品や特典情報を共有し、リピート購買を促進します。
【まとめ】
この記事では、リピート率の計算方法やリピーター率との違い、リピート率を上げるための施策などを解説しました。
記事中で触れたように、新規顧客の獲得は既存顧客の再獲得に比べて5倍のコストがかかるため、リピート率を高める施策をおこなっていくことが重要です。中長期的な売上増加を獲得できるよう顧客向けキャンペーンの実施を推進し、効率的なマーケティングによってリピート率をアップさせていきましょう!
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監修者情報
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デスクワークには、無用な筋肉を携えたALBA株式会社の代表取締役!2022年の*ベストボディジャパン那覇大会では初出場で2位を獲得し、全国大会選手に選出。両国国技館で行われた全国大会へ出場しました!
(*歌手の西川貴教さんも出場し、一時話題となったフィットネスの大会)
見た目はナレッジワーカーとは程遠い私ですが、こちらのブログでは正しい Webマーケティング情報をわかりやすく、図説などを用いながら解説、情報発信をしていきます!